先日、新聞の編集手帳に街路樹について書かれた小欄があり、目に留まりました。
「暑い日には緑陰がうれしい、街路樹の歴史は奈良時代にさかのぼる、
東大寺が畿内七道に果樹を植えることを奨励したと伝えられる」とありました。
阪神大震災の時も倒木がほとんどなく、倒れ掛かった家屋や電柱、ブロック塀を支えたケ-スが各地で確認されたとの事です。
その大切な役割を担っている街路樹が最近、粗末に扱われているような気がしてなりません。
枝を必要以上に切り落とされ、電柱のようになってしまった姿や他の木に植え替えるために無残に切り倒された切株を見るにつけ
人間の身勝手さを痛感してなりません。
落ち葉が落ちて掃除が大変とか、鳥が集まってきて,鳴き声がうるさい、糞が落ちるとか、いろいろマイナ-な面もありますが、
夏は枝葉が生い茂り、暑い日差しを遮り、冬は葉を落とし、小枝越しに暖かく、やさしい光を向かい入れる
そして、いざ地震や災害が発生した時には人を守ってくれるなど大切な役割を古の奈良の時代からになってきた街路樹を
これからも大切にしてほしいものです。