性能か住み心地か
永井荷風の「北窓を塞ぎて今日の午睡かな」という句がありますが、
冬になると北窓に板を張ったり、目張りをしたりして寒さを凌いでいた、昔ののどかな家と
対照的に最近の家は気密性・断熱性重視でUA値を小さくして、省エネ基準を満たすために、
熱貫流率の高い開口部に高コストの高性能サッシを使うか窓を少なくし、また小さくして数値を出すことになり、
結果として窓を開けても十分な換気が出来なくなています。。
特に新建材・合板・クロス・集成材など接着剤製品を使った気密が高い家は
透湿性能が劣るため内部結露が生じ、カビ・ダニなど発生する原因になり、
ハウスダクトを除去するためにもダクトを使った機械換気に頼ることになります。
(ダクト内部にもカビが生えます)
最終的には、性能か住み心地かになりますが、健康を一番に考え、
永井荷風の句のような隙間風が入るような家では困りますが
自然素材を使って、広々とした掃き出し窓から、自然の風が吹き抜ける
永井したくなるような、「今日の午睡」の家が長寿国日本では良い家ではないかと思いますが、
皆様はいかがでしょうか。
 

 

 

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