先日、読んだ業界紙にこれからは産業革命から環境革命の時代になるとの記事がありました。
地球環境と資源は無限であると考え、経済発展が最優先の時代が地球温暖化などのために終わりを告げ、
自然は限りある財産であり、自然を大切にして共生して生きていく時が来たという事です。
自然共生ということは、無理に自然を抑え込むのでなく、
日本人が本来、自然に対して抱いていた畏怖と尊敬の念を大切に暮らしていく事だと思います。
具体的に言えば、COを吸収してくれる森林資源を大切にした地産地消の地域循環型の社会を実現すること。
現状では山元の方では材価が安くて、山の手入れまでなかなか手が廻りません。
森林資源を守るためには林業の活性化が必要で、そのためには木材に対する需要を喚起する必要があります。
国産材の時代が来たと言われますがまだまだ自給率は36%台です。
これからも弊社では輸入材や集成材に頼らず、微力ながら環境保全のためにも大いに地元の県産材を使って行こうと思います。

西岡棟梁の言葉
「山を育てる」
在来工法の見直しが盛んなようだが、木だ木だと急に騒いで、
外国の木の資源までつぶしてしまうようでは本末転倒、
木造、木の文化を語るなら山を緑にしてからである。
それも早く、太くの造林でなく、山全体に自然のまま強い木を育てほしい。
木の文化は自然を守る文化からしか生まれない。木を生かすには、自然を生かさねばならず、
自然の中で生きようとする人間の心がなくてはならない。その心は永遠なるものへの思いでもある。
「飛鳥に帰れ。」
飛鳥の匠は木と少なくても千年先を相談しながら伽藍を建てた。

速さと量だけを競う、模倣だけの技法など介在する余地がなかった。