無垢木材を使った施工の難しさは四季の変化と共に膨張と収縮を繰り返し
また、年を重ねるごとにその変化が穏やかになっていくところにあります。
予め、その経年変化(乾燥歴年)を計算に入れた施工が必要になります。
たとえば、天然乾燥したフロ-リングを乾燥した冬季に詰め過ぎて施工すると
梅雨時に水分を含み膨張し、サネ同士が擦れて床鳴りの原因になったり、
無垢の板材などを釘止めして、固定して施工すると収縮して割れが入ることがあります。
本物の木の家は無垢材の扱いに慣れた経験豊かな大工さんにしかできない理由がここににあります。
国産無垢材や自然素材だけを使ったネクストワンの家づくりは経験豊かな職人さんの腕に支えられています。
余談になりますが、近年は無垢材も人工乾燥材(KD材)が主流になっています。
人工乾燥すれば収縮は軽減されますが、高温乾燥で熱処理したKD材は熱のため材の内部が炭化してしまいます。
表面を見ただけではわかりませんが、切断するときに鋸を入れた感触が天然乾燥材(AD材)と違い
粘りがなく、ずぶずぶ入ってしまうのでわかります。
丈夫で長持ちする家を創るためには、力が掛かる構造材などには天然乾燥材を使用する方がベストです。
もうひとつ、最近、国産材が見直されつつありますが、まだまだ、輸入材が主流になっています。
気候風土が違う土地で育った木は、日本のような四季があり、特に入梅時のような高温多湿の環境を経験していません。
当然、水分の吸収率も違います。その結果、環境に適合できないため、腐りや変色の原因になります。
ネクストワンは天然乾燥した国産材でも特に地元県産材を使用した地産地消にもこだわった家づくりをしています。